高糖度トマトを栽培する「曽我農園」(新潟市北区)は、新ブランド「越冬トマト」を立ち上げた。ジュースとケチャップに加工し、高級路線で売り込む。
同農園は年間約65トンのトマトを生産している。秋に苗を植え、ひと冬越えた3~6月に甘みと酸味が乗るよう育てたフルーツトマトを「金筋(きんすじ)トマト」と銘打ってきたが、これを新ブランド移行に伴い「越冬フルーツトマト」に改める。
曽我新一社長(43)によると、新型コロナウイルス禍で昨年は贈答用のトマトジュースが売れ残り、会員制交流サイト(SNS)でPRしたところ県外から多くの引き合いがあった。「ウイルス禍で販売戦略を見直す必要があると感じた。新ブランドを打ち出すとともにネット販売を重視することにした」と語る。
「越冬-」のマークは、丸まって冬眠するクマの姿を赤く描き、トマトにも見えるようデザインした。
ジュースとケチャップはこれまでも商品化していたが、原材料を高品質のトマトに絞り込む。ジュースは添加物や保存料を使用せず、トマトを蒸気釜で加熱した後に裏ごしした。濃厚な味わいに仕上げ、720ミリリットル当たり約20個のトマトを使用。ケチャップは越
冬フルーツトマトを中心に数種類をブレンドして煮詰めた。
ジュースは720ミリリットル入り4968円、ケチャップは300グラム入り2160円。新潟市北区木崎の曽我農園直売所または、同農園ホームページ(https://sogafarm.jp)で販売。