佐久穂町と小海町境にある北八ケ岳・白駒池(標高2115メートル)のほとりで、ルリイトトンボが恋の季節を迎えている。鮮やかな水色の雄と黄色い柄の雌が交尾すると、ハートの形が現れた。
つがいで仲良さそうに水面近くを飛び回ったり、草木に止まったり。池近くの山小屋「白駒荘」代表の辰野広茂さん(53)によると、7月上旬に羽化し始め、今は交尾の最盛期。水草に卵を産み付ける様子も見られる。「つがいになって飛ぶのは今だけ。涼しい湖畔でゆっくり観察を楽しんで」と辰野さん。
千葉県から訪れた40代女性は「こんなに鮮やかな青いトンボは初めて」。ザックを背負って通り掛かった男性は「ハート形で面白い」とカメラを向け、見守っていた。