漫画「BEGIN」の原画の複製を前に話す武論尊さん(右)

漫画「BEGIN」の原画の複製を前に話す武論尊さん(右)

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武論尊さん 創作の魂がここに 佐久で原作展スタート

信濃毎日新聞(2021年8月22日)

 人気漫画「北斗の拳」原作者で佐久市出身の武論尊(ぶろんそん)さん(74)=本名・岡村善行さん=の全国初となる原作展が21日、佐久市立近代美術館で始まった。史村翔(ふみむらしょう)の名義でも活動する武論尊さんの作品の原作原稿を展示。原作を基に漫画家が描いた「ネーム」と呼ばれる下書きや原画の複製も並べ、武論尊さんは「原作がどう漫画になるかが分かる。面白い世界だと思ってもらえたらうれしい」と期待する。

 史村翔名義の作品「BEGIN」では、第56話の原作とネーム、原画の複製を一緒に展示。例えば、武論尊さんが原稿用紙に手書きした「―広島式典会場― 安田首相が『な、何が起こった...!?』声を上げ― 駆け寄った秘書官が『サイバーダウンです!日本中のあらゆる機能が停止しました!』緊張の表情で告げる」という物語が、漫画家の池上遼一さんの巧みな描写やコマ割りによって漫画になっていく過程が分かる。

 北斗の拳の原画や、身長185センチともされる主人公「ケンシロウ」の等身大フィギュア、デビュー作「五郎くん登場」の複写なども展示。武論尊さんが塾長を務める市内の「武論尊100時間漫画塾」の塾生作品展も同時開催している。

 新型コロナウイルス感染症対策として入場は30分刻みで6組までに限定し、予約を優先している。21日開始予定だった関連イベントのスタンプラリーは延期となった。

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