長野県 鉄道

小海線走るSL 当時の写真展示 小諸

信濃毎日新聞(2021年9月5日)

 天然の冷蔵庫「風穴(ふうけつ)」研究の第一人者の清水長正(ちょうせい)さん(66)=東京=が、蒸気機関車(SL)写真展「C56高原暦日~小海線を行く」を小諸市大久保の日帰り温泉施設「あぐりの湯こもろ」展示ギャラリーで開いている=写真。C56が小海線での運行を終える1972(昭和47)年までの最後の3年間、佐久地域などで撮影した作品21点を展示している。

 SLと登山が好きだった清水さんは高校3年間、夜行列車で撮影に通った。四季折々の浅間山や八ケ岳を背景に、田園やカラマツ林、千曲川峡谷の中を走り抜けるC56をとらえた。新型コロナウイルスの影響で写真を整理する時間ができ、約50年ぶりにフィルムを再現像したといい、「沿線の山々を背景としたシーンを楽しんで」と話している。

 清水さんは2016年に上田市で開かれた全国風穴サミットをきっかけに、風穴が多い小諸市氷区に何度も訪れている。写真展開催には地元の「氷風穴の里保存会」が協力した。30日まで。

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