「機動戦士ガンダム」などの名作を生んだアニメ監督、富野由悠季さん(79)のアイデアスケッチなどを集めた企画展「富野由悠季の世界」(新潟日報社共催)が17日、新潟市秋葉区の新津美術館で開幕した。半世紀を超える富野さんの活動を伝える展示の数々に来館者が見入っていた。
宇宙に憧れていた幼少期の富野さんが描いたロケットの絵や、アニメに携わってからの絵コンテ、共同作業をしたクリエーターのキャラクター設定画など約2千点を展示した。
同館学芸員の小林一吉さん(50)は「共同作業の跡を見ることで、今も多くの人の心に残っている『ガンダム』など、作品の世界を作る現場のエネルギーを追体験できる」と語る。
鑑賞した同市西区の会社員男性(39)は「映像でしか見たことがなかった富野さんの世界観を、企画書や原画などで見ることができた」と話した。
ショップでは桐下駄や伝統菓子「浮き星」などの県産品とガンダムがコラボした限定品も購入できる。
11月7日まで。9月21日、10月4、11、25日休館。一般1200円、大学・高校生千円、中学生以下無料。