二十四節気の一つ「大寒(だいかん)」の20日、小諸市菱野の「不動の滝」には10メートルほどの氷柱ができていた。浅間山南麓の標高約千メートル。滝つぼ近くには名称の元となった不動明王が祭られている。石像はうっすらと凍っていた。
滝の落差は約15メートル。源流は浅間山の伏流水で、約200メートル離れた高峰林道沿いの岩肌から湧き出している。
雪が降り始めたこの日午前9時ごろ、気温は約2度。滝まで歩いて15分ほどの菱野温泉旅館「常盤館」会長の花岡隆さん(73)によると、今年は水量が多く、例年は滝つぼまで連なる氷柱は短め。「滝を見た後にうちの温泉に漬かって温まってほしいけれど、新型コロナウイルスの影響で来週からは休む」と話した。
不動の滝は市教育委員会が2020年11月、後世に残したい「小諸ふるさと遺産」に認定。「小諸眺望百選」にも選ばれている。