ひな飾り2千体とヤークーさまが飾られた能舞台

ひな飾り2千体とヤークーさまが飾られた能舞台

長野県 祭り・催し

2000体のひな飾り 旅館に彩り 厄よけの神「ヤークーさま」も 阿智・昼神温泉郷「石苔亭いしだ」

信濃毎日新聞(2022年2月27日)

 阿智村昼神温泉郷の旅館「石苔亭(せきたいてい)いしだ」の能舞台に、約2千体のひな飾りが展示されている。厄よけの神「湯屋守(ゆやもり)大権現ヤークーさま」も中央にどしりと構える。新型コロナ下の地域を元気づけたいとの願いが込められている。

 ヤークーさまは、2020年から飾り始めて3年目。当時の阿智第3小6年生から名前を募り、おかみが親交のある映画監督宮崎駿さんが選んだ。今年は黒色と金色のしま模様でとら年を演出。厄を食べてもらおうと口を大きく開いた姿にした。

 4月3日までの午前10時~午後2時半、一般客も無料で観覧できる(感染状況によっては中止もある)。家族で訪れた松川町の村沢健博さん(35)は「コロナで遠くに出掛けられない中、地元でこんな所があったのかと再発見した」。長女の南帆ちゃん(2)は大きく開く口に「こわーい」と言いながらも楽しそうにひな飾りを見上げていた。

 3月1日からは阿智、根羽、平谷村と飯田市で「中馬ぬくもり街道ひな祭り」が始まり、同旅館など約100カ所でひな飾りを見られる。

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