西村さんの遺骨を納める参列者=七尾市小島町の西光寺

西村さんの遺骨を納める参列者=七尾市小島町の西光寺

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西村賢太さん、師の隣に眠る 七尾・西光寺(石川県)で納骨法要

北國新聞(2022年3月30日)

 2月に54歳で急逝した芥川賞作家西村賢太さんの四十九日、納骨法要が29日、七尾市小島町の西光寺で営まれた。寺には西村さんが「没後弟子」を名乗るほど敬愛した同市出身の作家藤澤清造の墓があり、遺骨はその隣に建てた生前墓に納められた。

 清造の月命日に合わせた法要には、清造の親戚の藤澤外吉さん(76)=藤橋町=や出版関係者ら約10人が参列した。本堂に設けられた祭壇には遺影の隣にたばこ、ビールが供えられ、高僧英淳住職(70)が読経した。

 高僧住職は今年1月の清造忌に参列した西村さんが「こんにち、小説家まがいの生業(なりわい)ができているのは、ここに参っているおかげ」と話していたことを紹介。遺骨を抱えて「重いなあ。もうちょっと痩せて帰ってくれば良かったのに」と漏らし、場を和ませた。

 納骨の際には一人一人が骨つぼから遺骨を取り出し、手を合わせた。

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