観光振興に取り組む「ななお・なかのとDMO」(七尾市)は今夏をめどに、和倉温泉の「湯(ゆ)っ足(た)りパーク」周辺で、海岸から色とりどりの霧が立ち上る「ミスト・ライトアップ」を実施する。カヤックなどを気軽に楽しめるよう海に張り出したウッドデッキも整備する。海を満喫する「リゾート化」の取り組みを加速し、国内外の観光客を呼び込む狙いだ。
ミスト・ライトアップはパークにある足湯前の海岸で行う。霧に照明を当てて幻想的な空間を演出し、温泉街のそぞろ歩きを促す。
ウッドデッキは足湯近くにある旧船着き場に整備する。横幅は7・6メートルで、縦6・5メートルのうち3メートルほどが海にせり出す「桟橋」のような形とする。散策する観光客には親水空間、カヤックなどのマリンスポーツを楽しむ人には発着場所として使ってもらう。
「海のリゾート化」の整備に合わせ、DMOは今年度、英仏豪の海外インフルエンサーを招くモニターツアーを新たに企画する。
ミスト・ライトアップなどは「ウオーターフロント(海の玄関口)活用インバウンド誘客事業」の一環で、国土交通省の今年度補助事業に採択された。採択は3年連続で、事業費1714万円のうち、国が3分の1、残りを市が負担する。