志賀町の高浜漁港沖約5キロの岩礁(がんしょう)「ヨコタ礁」で11日、「ヨコタの岩カキ」の素潜り漁が今年初めて行われた。潮の流れが速い水深12~15メートルの難所で育った天然岩カキは大ぶりで濃厚な甘みが特徴。殻の長さが17センチの大物も含まれ、水揚げされた約100個は県内の飲食店で提供される。
50年以上途絶えていたヨコタ礁の素潜り漁は、復活して3年目となる。県漁協高浜支所運営委員長の加藤直樹さん(44)、北敏彦さん(43)、平野政志さん(41)の地元漁師3人が資源保護を図りながら漁に取り組む。加藤さんは「例年以上の身入りで、今年も期待できる」と話した。
ヨコタの岩カキは生食用で、殺菌水に24時間漬けた後、出荷される。志賀町高浜町の直売所「望海(のぞみ)」で販売し、ネット注文も受け付ける。市場への出荷は6月中旬となる見込みで、漁は8月中旬まで続く。