小海町観光協会は11日、同町と佐久穂町にまたがる白駒の池(白駒池、標高2115メートル)で、八ケ岳開山祭を開いた。新型コロナウイルス対策で規模を縮小して神事のみ行い、今シーズンの登山の安全を祈願した。
神事は白駒の池ほとりの山小屋「白駒荘」前で実施。山小屋関係者や商工関係者ら約40人が参加した。同協会の鷹野圭太会長は「白駒の池周辺は手軽に車で標高2千メートルまで来ることができる別天地。全国から人が訪れており、遭難や事故が起きないように登山を楽しんでほしい」とあいさつした。
小海町地域おこし協力隊員の松沢葵(あおい)さん(23)は登山者代表で開山祭に参加。最近になって登山を始め、初心者ながら雪山も経験したという。取材に対し「安全に山を登りたい。今年は鳥の鳴き声を覚えたいですね」と話していた。