鮮やかなニッコウキスゲの群落。奥は南アルプス=30日

鮮やかなニッコウキスゲの群落。奥は南アルプス=30日

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ニッコウキスゲ7割回復 鹿食害で壊滅の南牧・大盛山頂

信濃毎日新聞(2022年7月1日)

 南牧村の大盛山の山頂一帯で、10年ほど前に鹿の食害で壊滅状態となったニッコウキスゲが徐々に復活、今年は23日ごろ咲き始め、見頃を迎えている。村職員が30日、現地で全盛期の7割ほどまで戻っていると確認した。村は復活に向けて、5年ほど前に周囲を約4キロの柵で囲い、職員が草刈りをしてきた。

 昨年はぽつんぽつんとしか咲いていなかった。今年は3、4ヘクタールにわたって咲き、地元の人からは「昔を思い出す」との声もあるという。村によると、20、30年前の全盛期には「黄色いじゅうたん」のように一面に広がっていたが、鹿の食害が出てからはススキや笹が生い茂っていた。食害を防ぎながら、草丈のあるススキなどを刈り取ったことでニッコウキスゲが育つようになったとみられる。

 7月中旬まで見頃といい、草刈りをしてきた村自然環境整備室長の畠山茂徳さん(57)は「こんなに咲くとは思っていなかった。みんなに見てもらえたらありがたい」。産業建設課長の津金初男さん(57)は「整備を続け、全盛期ぐらいまでニッコウキスゲを戻したい」と話している。

 村は9日、小中学生と保護者を対象に、「山登り大好き芸人」の歩子(ぽこ)さんと、大盛山近くの飯盛山を歩く親子ハイキングを行う。無料。定員約50人。締め切りは4日。申し込みは村産業建設課(電話0267・96・2211)へ。

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