御代田町と広告写真制作などのアマナ（東京）でつくる実行委員会は４日、御代田町で１６日～９月４日に３年ぶりに開催するアートフォトの祭典「浅間国際フォトフェスティバル」の概要を発表した。石内都さん、森山大道さんら国内外１９人の作品を屋内外に展示。高級ブランド「グッチ」が初めてメインスポンサーとなる。２０１８年、１９年のフェスから倍増の４万人の来場を見込んでいる。

　町役場で４日会見した実行委員長の小園拓志町長と副実行委員長の進藤博信・アマナ社長は「浅間山の麓、自然に囲まれた御代田町で、五感で感じるさまざまな写真体験をしてほしい」と説明。フェスを通じて、御代田と写真文化の魅力を国内外に発信したいとした。

　町役場隣の旧メルシャン軽井沢美術館跡地を活用したスペース「ＭＭｏＰ（モップ）」が会場。アマナは会見で、フェス初日にモップ内に同社が運営する「御代田写真美術館」をオープンさせると明らかにした。

　海外からは、オランダのヴィヴィアン・サッセンさんやウクライナ出身で米国のイェレナ・ヤムチュクさんらが出展。初めてバーチャルのフォトフェスを同時開催し、１７個人・組の作品を展示する。

　アマナによると、グッチは日本法人の担当者が過去のフェスを見て、自然の中でのアート表現などを評価し、メインスポンサーになった。関連の企画として、俳優の井浦新さん、志尊淳さん、ミュージシャン・俳優の金子ノブアキさんら７人をモデルに、グッチをまとった姿を森山大道さんら７人の作家が撮り下ろした作品を同館で展示する。

　体験イベントなどの詳細はフェスのホームページで発信していく。