槍ケ岳山頂に向かう登山者のヘッドライトで暗闇に浮かび上がった登山道=31日午前3時40分から15分の長時間露光で撮影

槍ケ岳山頂に向かう登山者のヘッドライトで暗闇に浮かび上がった登山道=31日午前3時40分から15分の長時間露光で撮影

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「星天」へ続く光の路 北ア槍ケ岳

信濃毎日新聞(2022年8月1日)

 北アルプス槍ケ岳(標高3180メートル)周辺は31日未明、瞬く星が空いっぱいに広がった。山頂近くの槍ケ岳山荘や殺生ヒュッテに宿泊した登山者たちは、山頂で御来光を見ようと夜明け前に続々と小屋を出発。暗闇の登山道にヘッドライトの明かりが連なり、光の筋ができた。

 午前3時ごろ、それぞれの山小屋でヘッドライトがちらつき始め、少しずつ槍ケ岳へと動き出した。空が明るく色づき始めると、八ケ岳や富士山のシルエットも浮かんだ。5時前に「槍の穂先」がほんのりと赤く照らされた。

 友人と3人で御来光を眺めた埼玉県の会社員関岡弘幸さん(47)は「御来光を見るのは大きなイベント。とても寒かったが、空の色がオレンジから赤へと変わり、日の出を迎える様子を見られて良かった」と満足そうだった。

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