軽井沢町と3月に連携協定を結んだ福井県から4日、芦原(あわら)温泉(あわら市)の女将(おかみ)11人が町を訪れ、着物姿で観光PRをした。町役場で柳沢宏副町長らと懇談。2024年春の北陸新幹線(長野経由)敦賀延伸による新幹線・芦原温泉駅の開業を見据え、「軽井沢の観光客や別荘滞在者らに足を延ばしてほしい」と期待した。
芦原温泉には74本の源泉があり、泉質がそれぞれ異なるのが特徴という。11人は旅館の女将13人でつくる「あわら温泉女将の会」のメンバー。4日朝にJR北陸本線の芦原温泉駅を出発、金沢駅で新幹線に乗り換え、約3時間で着いた。会長の山口由紀さん(57)は「敦賀延伸で2時間半になる。軽井沢をゲートウエー(入り口)に芦原温泉も訪れてほしい。海の幸も、果物などの山の幸もあります」とアピールした。
女将たちは着物に「あわら温泉」と入った羽織のいでたちで、お決まりの「越前ガニー」のかけ声で記念撮影をした。視察を兼ねて、観光スポットの旧軽井沢銀座通りや別荘地の散策を楽しんだ。