雪の重みから木々を守る「雪づり」が1日、兼六園で始まり、観光客ら多くの来園者が名園の冬支度を見守った。
初日は高さ約10メートル、枝周り約26メートルと園内随一の枝ぶりを誇る「唐崎松(からさきのまつ)」などで作業した。庭師ら13人が、高さ約14メートルの芯柱のてっぺんから数百本のわら縄を放射状に投げ下ろし、枝に結び付けた。竹本昌弘さん(62)=愛知県稲沢市=は「初めて見て感激した。職人さんの技に圧倒された」と話した。
12月中旬まで庭師や造園業者ら延べ500人が松、ツツジなど約700カ所に雪づりを施し、冬に備える。