南牧村の国道141号沿いやJR小海線野辺山駅前などに置かれていた牧草ロールのオブジェ16体が15日、牛から雪だるまに変身した。今冬は3年ぶりにマスクを付けない姿で登場。地元の野辺山保育園では年長の園児11人が、二つ重ねた牧草ロールが雪だるまに変わる様子を見守り「口がかわいい」と喜んだ。
村商工会などでつくる村活性化委員会が雪だるまと牛のデザインを春と冬に切り替えている。観光客らに楽しんでもらい、酪農が盛んな村のPRもしようと20年近く続け、風物詩として定着している。遠くは北海道からも作り方の問い合わせがあるという。
13人が3班に分かれて作業。にこにこ顔やすまし顔などをシールで描いたりマフラーを取り付けたりした。野辺山保育園では商工会理事の林裕之さん(57)らが園児たちと「目はもっと上かな?」などとやりとりしながら楽しく仕上げていった。
南牧村の冬は星空やスノーシュー、犬ぞりなどの観光が楽しめる。牧草ロールのオブジェに当初から取り組む商工会長の滝沢恒夫さん(71)は「村のイメージアップや雪が降ってほしいという願いも込めて続けている」と話した。