長和町古町の豊受(とようけ)大神宮で14、15日に開かれる例祭「おたや祭り」に合わせ、町民有志でつくる「町を明るく元気にしよう会」が花火を打ち上げる。町民や町内の自治会、事業所などから協力金を募り、400~450発の打ち上げを予定。新型コロナの影響で規模を一時縮小した祭りを盛り上げたいと企画した。
祭りでは、五つの保存会が手作りの山車を奉納。県選択無形民俗文化財に指定されており、多くの見物客が訪れる。新型コロナ下の2021年は山車の奉納や屋台の出店を見送ったところ、例年のにぎわいがなく寂しいとの声もあったことから昨年、150発ほどの花火を有志が打ち上げた。
地元住民らの反響は大きく、「来年はもっと大規模に」との声も寄せられ、町公民館長の龍野賢一さん(69)=古町=が中心となって同会を設立。チラシを配ったりして協力金を募っている。
有志らはこれまでも盛況を願ってイルミネーションを施し、地元の長門小学校の児童が作った灯籠を設置してきた。龍野さんは「祭りが来ないと正月が終わった気がしないという人もいる。多くの人に祭りを楽しんでもらいたい」と期待している。
花火は町内の町道「円通寺線」沿いの田んぼで14日午後7時ごろから打ち上げる。龍野さんによると、古町橋付近からよく見える。協力金の問い合わせは龍野さん(電話090・5548・6702)へ。