香坂山遺跡で見つかった日本最古の石棒

香坂山遺跡で見つかった日本最古の石棒

長野県 軽井沢・佐久・小海線沿線

最古の石棒一般公開 佐久穂町で展示 縄文人の信仰や石棒 思いはせて

信濃毎日新聞(2023年3月18日)

 佐久考古学会は18日から、佐久地域の石棒13点を集めた「佐久の石棒展」を佐久穂町の「花の郷(さと)・茂来館(もらいかん)」で開く。旧石器時代の香坂山遺跡(佐久市)で見つかった日本最古の石棒は初の一般公開。19日には同館でフォーラム「縄文中期石棒はなぜ大型化したのか」を開く。早稲田大学教授で県文化財保護審議会委員の高橋龍三郎さんを講師に縄文時代中期にみられた石棒の大型化を考える。

 佐久考古学会は同町有形文化財で国内最大の縄文時代の石棒「北沢の大石棒」の保存に取り組んでいる。石棒は信仰の対象だったとみられ、縄文人の信仰や石棒を知り、思いをはせてほしいと企画した。石棒展には縄文時代で日本最古の小海町の石棒や、佐久市の大宮諏訪神社に安置されて普段は見られない石棒(佐久市有形文化財)などが並ぶ。

 フォーラムでは、佐久考古学会メンバーで北相木村考古博物館学芸員の藤森英二さんが佐久地域の石棒を紹介し、高橋さんが特別講演。終了後、高橋さんや専門家による石棒展の説明がある。

 石棒展は入場無料で午前9時~午後9時半。4月18日までで月曜休み。フォーラムは午後1時20分~同3時半で当日参加可。問い合わせは茂来館(電話0267・86・2041)へ。

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