佐久市岩村田と安原にまたがる「おもいつき農園」でミズバショウが見頃を迎えた。約６千平方メートルに約２千株が群生。花を包む白い苞(ほう)が昨年と比べ一週間ほど早い３月上旬に開き始めたという。

　農園は所有者の会社役員森角忠(もりかくただし)さん（７２）＝岩村田＝が白馬村の小川で見たミズバショウに引かれ、２０年ほど前に「思い付き」で整備を始めた。湧き水が出る休耕田を生かしてミズバショウを植え、地元の数人と管理。種を採り苗を育てて増やしてきた。

　農園は鼻顔(はなづら)稲荷神社から南へ約３００メートル。桜やセリ、ワサビなどもあり、６月ごろにはホタルも見られるという。

　友人と訪れた佐久市平賀(ひらか)の小林秀美さん（７２）は「こんなに多いとは思っていなかったのでびっくり。きれいで見応えがあった」。森角さんは「見に来た方の心が少しでも明るくなればいい」と話した。４月いっぱいまで楽しめるという。無料で公開している。

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