軽井沢町で撮影した写真を屋外展示する「第１回　軽井沢フォトフェスト」が１日、町内４カ所の公園で始まった。街を歩いて軽井沢の新たな魅力を発見してほしい―と軽井沢観光協会が主催。訪れた人たちは、浅間山や街並みを写した作品を楽しんでいた。

　矢ケ崎公園、諏訪ノ森公園、湯川ふるさと公園、追分公園を会場に５月１４日まで。国内外から１１７６点が寄せられ、総監督を務める写真家の野辺地(のべち)ジョージさん（４２）＝軽井沢町軽井沢＝らが２５０点を選んだ。

　各公園に約６０点ずつ展示。縦約２メートル、横２・５メートルのシートに複数作品を印刷し、木枠につり下げた。追分公園では写真と同じ角度で浅間山が見られる位置に、湯川ふるさと公園では近くを通るしなの鉄道の車窓から作品が見える場所に展示。多くの人が写真を見て「こんな場所があるんだ」と盛り上がっていた。

　寄せられた全作品を対象にしたコンテストでは、同町軽井沢の津金沢(つがねざわ)周子さん（７７）の作品が最優秀のグランプリに選ばれた。池をのぞき込む子どもたちを、そっと見守るような視点で捉えた写真。津金沢さんは「本格的に撮り始めて約１０年。これからも続けたい」と笑顔だった。