石川と富山の県境にある宝達志水町所司原(しょしはら)の浄土真宗本願寺派善正寺で13日、樹齢400~500年とされる県天然記念物の「ゼンショウジキクザクラ」が見頃を迎え、淡いピンク色の花が町内外から訪れた見物客の目を楽しませている。
菊の花に似て花弁が多い「菊咲き」の品種で、満開時は一輪に250枚程度の花弁が付く。善正寺のキクザクラは高さ約12メートル、幹回り約4・2メートルで、菊咲きでは全国最大級とされる。
善正寺によると、例年より10日ほど早く開花し、見頃は20日ごろまで続くという。毎年訪れている氷見市の高峰清美さん(81)は「今年も見られて癒やされた」と話した。