穴が空いて下地の板がむき出しになっている妙成寺・五重塔の南側の屋根。反対の北側にも穴がある=14日午前10時半、羽咋市滝谷町(ドローンから)

穴が空いて下地の板がむき出しになっている妙成寺・五重塔の南側の屋根。反対の北側にも穴がある=14日午前10時半、羽咋市滝谷町(ドローンから)

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妙成寺五重塔の屋根に大穴  羽咋・本社ドローンで確認

北國新聞(2023年6月15日)

  ●すでに雨水浸入か

 日蓮宗本山妙成寺(羽咋市滝谷町)にある国重要文化財・五重塔の屋根が一部崩落し、穴ができていることが14日、北國新聞社のドローン撮影で確認された。最上層の南、北側の計2カ所に大小の穴があり、内部に雨水が入って柱などを腐食させている可能性がある。妙成寺は7月にも国、県、市の補助を受けて補修を開始し、国宝化に向けた取り組みを推進する。

 五重塔の屋根は薄い板を重ねて張り付けた板葺(ぶ)きで、1990(平成2)年を最後に修繕されておらず、風雨や積雪による経年劣化が懸念されていた。

 昨秋に調査した市によると、屋根の南側の穴は最大幅で約1メートルある。時期は不明だが、強風で屋根が飛ばされたとみられ、下地の板がむき出しの状態となっている。北側の屋根にも小さな亀裂や約10センチ四方の穴が見つかった。

 妙成寺は、国宝化への関心を高めるため、五重塔の屋根修復の様子を動画で保存、発信する方針。工事中は塔をシートで覆わず、見学できるようにする。

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