長野県東筑摩郡生坂村で、村特産のブドウの出荷が始まった。4日、同村の松本ハイランド農協(本所・松本市)草尾ぶどう集荷所では、検査員が地元ブランドの「山清路(さんせいじ)巨峰」など6種類の色合いや糖度を確認し、手際よく選別していった。
この日は、10軒の農家が1ケース2~5キロのブドウ約110ケースを持ち込んだ。同農協によると、今年は猛暑が続き一部に変色が見られるが甘みがあり、出来栄えは上々。9月半ばをピークに10月中旬頃まで主に首都圏や中京圏向けに出荷される。今年は約8千ケースを見込んでいる。
昨年は5月に降ひょうの被害を受けたが、今年は順調に育ったといい、同農協ぶどう部会川手支部の田村正啓支部長(56)は「旬の時期に消費者に届けて、多くの品種を味わってもらいたい」と話していた。