福のたびをPRするガイド=9月28日、福井県福井市のハピリン

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観光ガイド一押しのコース提案 福井県福井市の観光協会 歴史や味、庭園...10月、11月にツアー

福井新聞(2023年9月29日)

 福井県福井市の市観光協会が認定する観光ガイドが、企画立案から案内までを担当するまち歩きツアーが10、11月に開かれる。庭園や老舗、そば、駅周辺の歴史など、それぞれのガイドが一押しのコースを提案。「観光客だけでなく、福井に住む人たちにも魅力が詰まったまちなかを堪能してもらいたい」と参加を呼びかけている。

 同協会が毎年春、秋に市中心市街地などを舞台に開いている「福のたび」。今回は北陸新幹線県内開業を見据え、福井を知り尽くした「ふくい観光おもてなしガイド」目線の企画として商品のブラッシュアップを図った。

 ツアーは4種類。養浩館庭園をメインとするコースは、着物の講師も務める井上さんが「成人式や結婚式での和装撮影を見た観光客がいつも『いいですね』と感動していたことをヒントにした」と企画。レンタル着物に着替えて庭園や神明神社などを案内し、福井の食材を使った昼食や夕食を味わってもらう。

 「福井駅前めぐり」と銘打ったコースは松田さんが考案。一帯の歴史に関する市立郷土歴史博物館秋季特別展の学芸員展示解説をはじめ、戦災、震災の歴史を福井神社などを巡りながら紹介。駅前で100年近く店を構える「フルーツのウメダ」では、飾り切りのデモンストレーションを楽しめる。松田さんは「恐竜から幕末や震災まで、福井の歴史を全て体感できるのが駅前」と強調する。

 すでに定員となったが、越前朝倉氏との縁もある創業500年余りのみそ、こうじ店「国嶋清平商店」など老舗巡りや線香作り体験をそろえたコースと、そば打ちとライトアップした養浩館庭園を満喫するツアーも企画した。

 老舗巡りを担当した中山さんは「市内にはいまだ100近くの老舗があるなど、福井には知られていない魅力がまだまだたくさんある。どのツアーも『福井はすごいんだぞ』ということを多くの人に知ってもらえる内容になった」と参加を呼びかける。

 募集中のうち、着物で養浩館庭園を歩くコースは10月7、21日、11月11、25日の計4回で9千~1万5千円、各回定員5人。駅前巡りは11月30日の午後1~4時で4200円、定員6人。

 申し込みは専用フォーム=QRコード。次回は新幹線開業時に合わせ、季節に応じた内容での開催を予定している。問い合わせは市観光協会=電話0776(20)5151。

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