少女像など、藤田嗣治のさまざまな作品にじっくり浸ることができる館内

少女像など、藤田嗣治のさまざまな作品にじっくり浸ることができる館内

長野県 軽井沢・佐久・小海線沿線

今も増える藤田嗣治作品、充実するコレクション 軽井沢安東美術館、1周年の節目祝う

信濃毎日新聞(2023年10月9日)

日仏両国で活躍した画家、藤田嗣治(レオナール・フジタ、1886~1968年)の作品を集めた「軽井沢安東美術館」(軽井沢町)は8日、開館1周年を迎え記念セレモニーを行った。ロンドン在住のフランス人美術史家ソフィー・リチャードさんら約80人が出席し節目を祝った。

 同館は、投資ファンド運営会社会長の安東泰志さん(65)=東京=が収集してきた、藤田の初期から晩年までの約200点を収蔵、展示している。藤田の作品に特化した美術館は世界的にもまれ。同館によると、開館以来約3万人が訪れた。

 欧米のギャラリーや美術館の企画に携わり、日本美術にも詳しいリチャードさんがセレモニーであいさつ。「フジタは20世紀の何十年もの間、フランスで日本を象徴する存在だった」とし、「東洋と西洋の要素を独創的な方法で融合させたスタイル」が関心を集めていると指摘した。

 自身の癒やしとして、少女像などをモチーフとした藤田作品の収集から始めたという安東さんは、「今も多様な作品が毎月数点ずつ増えている」とし、「軽井沢から信州、日本、世界へつながる連携拠点の役割も果たしていきたい」と述べた。

 開館1周年記念として、新収蔵品などを並べた企画展「ようこそ藤田嗣治のお家へ」を来年2月20日まで開催中。詳細はホームページで。

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