商店に飾られた花嫁のれん=七尾市一本杉町

商店に飾られた花嫁のれん=七尾市一本杉町

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秋にも花嫁のれん展 七尾・一本杉通りに100枚

北國新聞(2023年10月28日)

 七尾市中心部にある一本杉通りの商店や民家40軒で27日、国民文化祭に合わせて石川、富山両県に伝わる嫁入り道具「花嫁のれん」を集めた展示会が始まった。毎年春の「花嫁のれん展」(北國新聞社後援)を秋に開催する初の試みで、市民や観光客が華やかなのれんに見入り、親から子、孫に受け継がれてきた婚礼文化に触れた。

 「花嫁のれんものがたり展」と題して開かれ、商店などに明治以降に作られた松や鶴、おしどりなど縁起のいい題材を描いたのれん約100枚が並んだ。絵柄に込められた意味を店主や女将(おかみ)が紹介した。

 花嫁のれんは加賀、能登、越中などで幕末から明治にかけて始まったとされる風習で、嫁ぎ先の家の仏間へ入る際にくぐる。七尾の花嫁のれんは昨年、国登録有形民俗文化財「七尾の嫁暖簾(よめのれん)」に登録された。

 一本杉通り振興会と一本杉町会が主催した。鳥居正子実行委員長は「一つ一つののれんにある親や子の思いを感じてほしい」と話した。花嫁のれん館では、実際に作った家族の秘話を紹介する映像が流された。県青色申告会連合会女性部の会員40人が展示会の見学に訪れた。30日まで。

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