新潟県がブランド化を進める農林水産物から投票形式でお気に入りを選んでもらう初企画「新潟おいしいもの総選挙」の開票イベントが１１月４日、新潟市中央区の万代シテイパークで開かれた。県内外から約１万票が集まり、「新潟といえば『コレ』」部門で「枝豆」が３５０４票を獲得し、１位に輝いた。

　新潟県は「おいしい食べ物があっても県外への発信が十分でない」（県食品・流通課）ことが長年の課題となってきた。総選挙はアピール下手のイメージを払拭（ふっしょく）しようと実施した。

　新潟県が推進するブランド品目のうち「枝豆」「ル・レクチエ」「越後姫」「にいがた和牛」「のどぐろ」「南蛮エビ」の６品目が対象。９月下旬から約１カ月間、特設サイトなどで受け付け、１万５６票が集まった。

　開票イベントでは、それぞれの生産者が登壇。アイドルグループ「ＮＧＴ４８」のメンバーとともに結果発表を見守った。

　投票は３部門あり、「自分へのご褒美／特別な日に食べたい」部門では「にいがた和牛」（３９７１票）、「大切な人に贈りたい／おすすめしたい」部門は「ル・レクチエ」（２４９３票）がそれぞれ１位に選ばれた。

　枝豆の生産者代表の中村文和さん（５４）＝新潟県長岡市＝は「新潟といえばコメだが、枝豆も選ばれてうれしい。県外にもおいしさを広めたい」と話した。