仕舞を披露する会員=中能登町良川の「鵜家家」

仕舞を披露する会員=中能登町良川の「鵜家家」

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鵜様ようこそ喜びの舞  七尾・気多本宮で神事  中能登では演能

北國新聞(2023年12月14日)

 16日に羽咋市の気多大社で営まれる国重要無形民俗文化財「鵜祭(うまつり)」の主役となるウミウ「鵜様(うさま)」を運ぶ鵜様道中は2日目の13日、七尾市、中能登町で行われた。同市所口町の能登生國玉比古(いくくにたまひこ)神社(気多本宮)では、2年ぶりに鵜様を供えて新嘗祭(にいなめさい)「鵜祭」が営まれた。宿泊場所となる中能登町良川の「鵜家(ういえ)家」では、謡曲「鵜祭」の上演会(北國新聞社後援)が開かれ、関係者が鵜様の捕獲成功を喜んだ。

 気多本宮では鵜捕部が鵜様を届け、午前11時ごろから神事が始まった。櫻井定宗(さだひろ)宮司が祝詞を奏上し、氏子総代や町会長、神社に隣接する本宮のもり幼保園の年長児が玉串をささげた。一行は市役所にも立ち寄り、職員ら約100人の出迎えを受けた。

 鵜家家には七尾、羽咋、中能登の住民や鵜様道中の宿保存会の会員ら約50人が集まった。宝生流七尾謡宝会の9人が、鵜祭を題材にした能の一場面を披露。天皇の勅使が鵜祭を視察したことを盛り込んだ素謡や、ウが気多大社から飛び立っていく様子を表現した仕舞を繰り広げた。

 上演会は鵜家家に生まれた同保存会の道端弘子事務局長(76)が企画し、2016年から行われている。道端さんは「鵜様が捕まって、良川の住民が涙を流すほど喜んでいた。本当に良かった」と声を弾ませた。上演後の午後5時20分ごろ、鵜捕部が鵜家家に入った。

 一行は14日、気多大社に到着し、16日未明に神事が執り行われる。

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