直会体験として神饌風料理を楽しむシンガポールの団体客=羽咋市の気多大社

直会体験として神饌風料理を楽しむシンガポールの団体客=羽咋市の気多大社

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シンガポール客が気多大社ツアー 「高付加価値旅行」直会形式の料理味わう

北國新聞(2023年12月18日)

 羽咋市の気多大社に17日、石川県が受け入れを推進する高付加価値旅行の一環としてシンガポールの団体客13人が訪れ、拝殿での神事体験や直会(なおらい)形式の神饌(しんせん)風料理などを通じて大社ならではの特別感、非日常感を楽しんだ。

 神事の体験で一行はお祓(はら)いを受けたり、玉串を奉奠(ほうてん)したりして健康と安寧を祈願。神道の所作について説明を受け、入らずの森など境内を案内された。

 直会体験では、三つの折敷にコウバコガニやブリの照り焼きなど能登の山海の幸が27品提供された。日本では祭りの後、神にささげた食材をみんなで一緒に楽しむことを教わった。

 一行はシンガポールの旅行会社による富裕層向けツアーの参加者で、13日に来県し、金沢や和倉温泉に宿泊しながら金沢城五十間長屋での饗応(きょうおう)料理、輪島塗作家による美術館案内などを体験した。18日に石川を離れる。

 消費単価の高い高付加価値ツアーは海外富裕層をターゲットに、国や県が誘致に向けて旅行商品の造成に力を入れている。三井孝秀宮司は「外国人を羽咋に呼び込むことで国内旅行客の増加にもつなげたい」と話した。

 気多大社の直会体験企画を巡っては、羽咋市議会12月定例会で、馳浩知事の視察に同行した岸博一市長らに「高額接待の疑いがある」と一部市議から問題視する質問が出され、市長は「宴会や飲み会ではない」と接待との見方を否定した。

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