七尾市相生町の洋菓子店「パティスリーアメリ」は1日、能登の酒造会社の酒を使ったチョコレートを発売する。甚大な被害を受けた蔵元の復興を後押ししたいとの思いを込めた。
能登ワイン(穴水町)日本醗酵化成(珠洲市)数馬酒造(能登町)NTG(珠洲市)布施酒造(七尾市)の梅酒や焼酎などを使い、5種のチョコレートを仕上げた。「能登の雫」と名付け、200箱の限定販売となる。
藤井幸治オーナーシェフが昨年8月から開発を進めてきた。地震で中止することも考えたが、蔵元から「ぜひ作ってほしい」と激励を受けた。
店舗はオーブンが壊れ、断水も続いたため休業していたが、氷見市の実家から水を調達し、1日に営業を再開する。藤井さんは「能登のお酒の魅力を広め、蔵元を応援したい」と話した。