七尾西湾に面する七尾市田鶴浜野鳥公園周辺で22日、2月に入って初めてコハクチョウの群れが確認され、県希少生物研究会代表の時国公政さん(82)=同市大津町=が写真に収めた。
時国さんは22日午後4時半ごろ、白浜町の水田で羽を休めるコハクチョウ53羽を見つけ、国天然記念物のマガンなども確認した。
公園を40年以上管理している時国さんによると、田鶴浜野鳥公園では昨年10月23日にコハクチョウが今季初めて飛来。能登半島地震後も群れが確認できたが、1月中旬ごろからコハクチョウが減り始め、2月に入ってからは観察できない日が続いていた。
例年この時期には300羽以上が羽を休める風景が見られるだけに、時国さんは「群れが戻ってきてうれしいが、地震や温暖化の影響で生息環境が変わっているのは間違いない」と話した。