福井県や美浜、若狭両町、地元の漁業者、農業者、自然保護団体などでつくる三方五湖自然再生協議会はこのほど、ホームページ(HP)を開設した。6部会に分かれて進めている自然再生のための活動のほか、五湖地域の観光スポット、グルメなども紹介している。
同協議会は2011年5月設立。自然再生推進法に基づく法定協議会で、全国23番目、中部地方では初の設立だった。これまでは県HP内で活動を紹介しているだけだったが、環境省の昨年度の「生物多様性保全推進交付金(里山未来拠点形成支援事業)」を活用して独自のHPを制作し、6月6日に公開した。
「湖と里をとりまく自然と人のつながりの再生」をコンセプトに、▽生物多様性の保全・再生▽湖や周辺地域で得られる資源の賢明な利用(ワイズユース)▽湖や周辺地域での環境教育・文化継承―の3テーマに分け、合計20の目標を掲げ活動していることを紹介。治水と生物多様性保全が両立する自然護岸の再生や田んぼでのフナ、コイなどの育成・放流、外来生物の捕獲・除去などの各部会の取り組みも載せている。
レインボーライン山頂公園や県海浜自然センター、県年縞(ねんこう)博物館、若狭町若狭三方縄文博物館などの観光地や、フナやウナギ、シジミ、福井梅などのグルメも掲載している。協議会事務局の県自然環境課の担当者は「多くの人に環境保全に関心を持ってほしい」と期待していた。
協議会のHPは、県HPの協議会紹介ページから閲覧できる。問い合わせは同課=電話0776(20)0306。