くす玉を割り、日本遺産認定を祝う戸嶋町長(左から4人目)ら=7月2日、福井県美浜町生涯学習センターなびあす

くす玉を割り、日本遺産認定を祝う戸嶋町長(左から4人目)ら=7月2日、福井県美浜町生涯学習センターなびあす

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美浜町が北前船の日本遺産に追加認定 町長「史実生かしまちづくり」

福井新聞(2024年7月3日)

 福井県美浜町が日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」の認定自治体に追加されたことを祝う記念セレモニーは7月2日、町生涯学習センターなびあすで行われた。認定証のお披露目やくす玉割りなどがあり、関係者は北前船のストーリーを生かした観光振興に期待をこめた。

 県内の「北前船寄港地・船主集落」の認定自治体は5市町目。美浜町は、早瀬や久々子などが江戸時代から明治時代にかけて北前船交易の拠点として繁栄した。今回、「日吉神社曳山・神輿(みこし)」など17件が構成文化財となった。

 認定記念セレモニーには約50人が出席した。戸嶋秀樹町長は「先人たちが大海原を舞台に北前船で交易をしていた史実が公に認められ、誠に喜ばしい。日本遺産に認定された史実を生かしたまちづくりに取り組んでいく」と決意。6月28、29日に北海道釧路市であった「第34回北前船寄港地フォーラム」で受け取った認定証を披露した。

 構成文化財がプロジェクターで映し出され、参加者は地元の豊かな歴史を再認識していた。くす玉が割られ、「祝 日本遺産認定」と書かれた幕が現れると会場は大きな拍手に包まれた。町は今後、構成文化財を紹介するパンフレットの作成や、町文化財への指定などを計画している。

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