福井県高浜町中津海の休耕田で、一面にハンゲショウの葉が白く色づいている。梅雨で蒸し暑い日が続く中、風に揺られ涼を演出している。今月中旬までが見頃。
ハンゲショウは湿地や水辺に自生するドクダミ科の多年草。夏至から11日目の「半夏生」と同じ頃に葉が白くなることから名前が付いたとされ、白く小さな花を穂状に咲かせる。今年は6月中旬ごろから白く色づき始めた。
休耕田約千平方メートルで1万本以上が群生する。県では絶滅危惧Ⅱ類に指定されており、地元住民らが15年ほど前から管理している。手入れする男性は「自然を感じてもらえる場として、この光景を残していきたい」と話した。