福井県あわら市の芦原温泉旅館のおかみらが商品化を目指すオリジナル日本酒「女将(おかみ)」の初搾りが23日、酒造りを担当する坂井市丸岡町の久保田酒造で行われた。おかみらが試飲して出来栄えを確認。優しい甘みの純米吟醸酒に仕上がった。
芦原温泉旅館協同組合女将の会を中心に県や市、酒米生産者、酒造会社らと取り組んでいる「女将のお酒づくりプロジェクト」の一環。
おかみ5人が参加。昨年12月から熟成したもろみを機械で搾ると、薄い山吹色の日本酒がタンクにたまり、甘い香りが広がった。
同酒造の久保田直邦社長やおかみらが、搾りたての日本酒の香りをかいだり試飲して仕上がりを確認。久保田社長は「優しい甘みながらキレ味がよく、香り高いお酒に仕上がった」と太鼓判を押した。
試飲したおかみの関山真民さんは「フルーティーな味で女性も飲みやすいと思う。記念日など大切な日に飲んでほしい」と話していた。
搾った酒はろ過し、加水の後、瓶詰めされ完成。2月9日に東京都内のホテルで市などが開く食談会で初披露する。各旅館での提供は3月上旬からの予定。