福井県坂井市の「丸岡城桜まつり」(福井新聞社後援)のメーンイベントが4日、同城周辺で始まった。古城をぐるりと取り巻くように植えられた約400本のソメイヨシノはほぼ満開。見ごろを迎えた桜の下、体験催しやステージショーなどが行われ、午前中から多くの家族連れや観光客らでにぎわった。
同城は「日本さくら名所100選」にも選ばれている。天守前広場では、天守閣と咲き誇る桜をバックに記念写真を撮る姿があちこちで見られた。親子4人で初めて訪れたという明正佑奈さん(9)=石川県小松市=は「今まで見た桜の中で、一番きれいかも」と感想を漏らしていた。
ふもとの一筆啓上茶屋前では「城下市」が開かれ、市内の味覚や地場産品が並んだ。武将の羽織などをまとえる体験コーナーやスポーツチャンバラ、城の形をしたエアドームなど、城や武将にちなんだ催しも人気を集めていた。ステージではジャグリングや似顔絵パフォーマンス、嶺北消防組合消防音楽隊の演奏など多彩なショーが繰り広げられ、まつり気分を盛り上げた。
メーンイベントは5日もあり、各種ステージや2千個の餅まきなどが催される。城下市は11、12日も開かれる。まつりは20日まで。