小諸市は９日、懐古園のソメイヨシノの開花宣言を出した。市懐古園事務所によると、昨年よりも５日早く、来週中には見頃になる見通し。懐古園では１１〜２９日に「小諸城址（じょうし）懐古園桜まつり」があり、市内の団体によるイベントが予定されている。

　市懐古園事務所によると、この日午前１１時ごろ、園内の観測木で５輪咲いているのを確認。日当たりの良い場所には三分咲き程度の木もあった。千葉県船橋市から訪れた男性（７６）は「石垣と桜の組み合わせが良い」。一緒に来た男性の妻（７６）は「花は少しだけれど、『これから頑張って咲いて』って言ってあげたくなる」とほほ笑んだ。

　同事務所によると、紫がかった濃いピンク色が特徴の「小諸八重紅枝垂（やえべにしだれ）」は、来週前半ごろに開花する見込みだ。

　同園ではこの日から６時半〜午後１０時に桜をライトアップ。１１日からはぼんぼりもともす。ともに桜まつり最終日まで。毎週日曜午後１〜３時に小諸草笛会による無料の草笛教室、２４、２５日に約３０の露店が出る懐古神社例大祭がある。

　懐古園の入園料は高校生以上３００円、小中学生１００円（午後５時〜翌午前８時半は無料）。