福井県坂井市の第47回丸岡古城まつりは10、11の両日、「悠久の時を越え!いざ集え!丸岡城へ!!」をテーマに、丸岡城周辺で開かれる。11日の本祭では、丸岡藩で元旦に行われてきた儀式を再現し、火縄銃の鉄砲隊による空砲の実演が行われる。
再現するのは「吉祥(きっしょう)」と呼ばれる正月行事。丸岡藩有馬家では新年を祝い、元日午前6時ごろの時太鼓を合図に、丸岡城の大手門前から西の方角に向け祝砲5発を放っていた。今回は愛知県古銃研究会の5人が「丸岡古城鉄砲隊」として儀式を再現、空砲を放つ。11日午後0時15分ごろ、同2時10分ごろの2回、武者行列の出発地点とゴール地点で実施する。
恒例の武者行列は、お天守前公園から丸岡体育館横のふれあい広場まで、五角形をしていた丸岡城の内堀跡の北半分に相当するコースに変更した。同日午後0時15分の空砲を合図に、手作りの鎧兜(よろいかぶと)を着けた武将ら約350人が城下を練り歩く。
武者行列にも同行するからくり人形山車は同日の午前中、鳴鹿地区(午前9時35分出発)と磯部地区(午前8時半出発)も巡行する。
ふれあい広場のメーンステージでは多彩なステージも繰り広げられる。丸岡中と丸岡南中の両吹奏楽部や、坂井市丸岡町内5つの太鼓グループが合同演奏を披露する。チアリーディングの発表や、小学生以下を対象にした菓子まきもある。午後3時40分からは、48チームが参加する総踊りを同広場南側道路で開く。
前日祭は10日正午、嶺北消防音楽隊による演奏で幕開け。メーンステージでは手裏剣戦隊ニンニンジャーのキャラクターショー(午後0時半と同3時半から)や、よさこい演舞などがある。
両日とも同広場で、計80店余りが出展する模擬店や手作り雑貨のマーケットが開かれる。