八つのグループに分かれ、木曽地方の魅力などを話し合うフォーラム参加者=4日、木曽町

八つのグループに分かれ、木曽地方の魅力などを話し合うフォーラム参加者=4日、木曽町

長野県 木曽路 祭り・催し

木曽の観光、将来像探る 木曽町でフォーラム

信濃毎日新聞(2015年11月5日)

 木曽郡6町村や観光団体などでつくる木曽観光復興対策協議会と県木曽地方事務所は4日、木曽町で「観光地域づくりフォーラム」を開いた。同郡南木曽町の妻籠宿周辺など、旧中山道の木曽路を歩く欧米人が急増している理由を理解し、御嶽山の噴火災害以降、完全には回復していない日本人客へのアピールの仕方を考える狙い。観光業者ら約70人が参加した。

 基調講演した佐藤博康・松本大名誉教授は「欧米には歩く文化が根付いている」と説明。英国や米国の新聞で近年、「近代的で工業化された国といった日本のイメージと違い、木曽路を歩けば江戸時代から平成までの歴史がつながっていることが分かる」などと紹介されていると述べた。

 田上正男・上松町長は「100%の人に好かれる必要はない。交通の便の悪さを利点ととらえ、良さの分かる人に来てもらえばいい」、唐沢一寛・木祖村長は「(村内の)薮原宿と隣の(塩尻市の)奈良井宿が連携し、少しでも足を止めてもらう施策を打ち出したい」と述べた。

 その後、参加者は八つのグループに分かれ、木曽地方の良さや今後の取り組みのアイデアを出し合った。「何もない場所でゆっくりできることをアピールしたい」「かつての森林鉄道を売りにできないか」「各宿で、木曽地域の情報をどれだけ発信できるかが重要」などの意見が出た。

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