あわら温泉開湯130周年祭のフィナーレを飾るイルミネーションイベント「あわら灯源郷(とうげんきょう)」が12日、あわら市のえちぜん鉄道あわら湯のまち駅前広場で始まった。竹筒に大小の穴を開けた1300本の「竹灯(あか)り」からやわらかなろうそくの光があふれ、温泉街を幻想的な雰囲気に包んだ。13日まで。
8月6日から12月13日までの130日間にわたる周年祭の終幕を、芦原温泉などが舞台になった故・水上勉の小説「越前竹人形」にちなみ、竹で飾ろうと周年祭実行委が企画。市民に参加を呼び掛け今年7月から、竹灯りを制作してきた。
広場に並べられた長さ約20~150センチの竹灯りに午後4時から実行委スタッフや市民ボランティアが火を付け始めると、ほのかな明かりが辺りを優しく照らした。
河合葉子さん(45)=神戸市=は「温泉街らしい、しっとりとした明かりで雰囲気がある。見ていて心が落ち着く」と話していた。13日も午後4時から着火し同8時までともされる。