上田市は、観光客や市民に無料で自転車を貸し出す今年の「まちなかレンタサイクル」を始めた。昨年は同市ゆかりの戦国武将・真田信繁(幸村)の生涯を描いたNHK大河ドラマ「真田丸」の放送があったことから、利用客数が過去最多に上った。今年も問い合わせが多く寄せられており、例年4月初めの貸し出し開始を昨年に続いて2週間ほど早め、3連休初日の18日とした。市の担当者は「多くの人に活用してほしい」と呼び掛けている。
上田駅前の市営お城口駐輪場に15台を用意。うち2台は電動アシスト付き自転車。レンタサイクル事業は、観光客らが効率よく移動できる手段を確保し、市街地の活性化にもつなげようと市が2009年に試行的に開始。昨年の利用客数は前年を967人上回る4135人で、首都圏など県外客が全体の81%を占めた。
今年も首都圏在住者などから「今年はいつ始まるのか」「早く始めてほしい」といった問い合わせや要望が、市に寄せられていた。市都市計画課は「リピーター客を含め多くの利用が予想される」としている。
貸し出しは中学生以上が対象。11月30日までの午前9時〜午後7時(受け付けは午後5時まで)に利用できる。