映画「スター・ウォーズ」の最新作「最後のジェダイ」の公開を記念し、南砺市の井波彫刻協同組合は木彫刻版のポスターを制作した。披露会が13日、井波彫刻総合会館であり、担当した彫刻師の鳥越和馬さん(59)=同市宗守(福光)=が完成の喜びを語った。
中部地方で作品の宣伝を担当するPR会社が組合に依頼し、鳥越さんが11月初旬から制作に取り組んだ。前作「フォースの覚醒」の彫刻ポスターを作った彫刻師の大野勝人さん(52)らが助言した。
100本以上ののみを使った伝統技法で表情や文字を丁寧に彫り、立体感を出した。アクリル絵の具で彩色し、映画ポスターを再現した。縦73センチ、横52センチ、厚さ4・5センチ。
披露会で岩崎孝進理事長が「井波彫刻の技術で作ることができ、ありがたい」とあいさつし、大野さんが除幕した。鳥越さんは「スター・ウォーズをよく見ていたのでうれしい。登場人物のキャラクターも表現できるよう心掛けた。喜んでもらえるといい」と話した。
今月上旬に来日した同作のライアン・ジョンソン監督も彫刻ポスターを見て絶賛したという。22~29日に関連イベントで東京の日本テレビに飾られ、年明けにTOHOシネマズファボーレ富山に展示される。映画は今月15日公開。