福井県の九頭竜川中部漁協は6月8日、アユ釣りが16日に解禁されるのを前に、同県永平寺町の九頭竜川で試し釣りを行った。体長17センチほどのアユが次々に釣れ、不調に終わった昨シーズンと比べ関係者は「今年は成育も順調で期待できる」と笑顔を見せた。
組合員8人が各ポイントに散らばり試し釣りした。約2時間で計35匹の釣果となり、中には体長19センチの大型のアユも交ざった。
組合員は「昨年の試し釣りでは3時間で釣果ゼロの人もいたが、今年は大違い」と手応えを感じていた。野路健一組合長は「水温も水量も平年並みで順調に育っているのではないか。今年の解禁日は期待できるはず」と話していた。
同漁協では本年度、130万匹を放流。特に水温が低い解禁当初でも動きが活発な琵琶湖産アユの比率を全体の4割超まで引き上げている。