小矢部市の市民有志でつくる「桜町石斧(せきふ)の会」は、桜町JOMONパークそばの遊び場「縄文ワンダーランド」の開園時間に合わせ、7月1日から縄文時代風の衣装や石斧など小道具を来場者に貸し出す。高床建物の前などで撮影した写真を会員制交流サイト(SNS)にアップしてもらい、桜町遺跡の魅力発信につなげるのが狙い。先駆けて体験した県外からの観光客は「良い記念になりました」と満足そうだった。
縄文ワンダーランドは5月から10月までの第1日曜午後1~4時にオープンし、巨大シーソーやツリーハウスなどで遊ぶことができる。
桜町石斧の会は「インスタ映え」といったSNSでの情報発信に着目。桜町遺跡を支援するボランティアグループや市教委の製作した縄文時代風の衣装や石斧、土器などを同ランドの来場者に貸し、桜町JOMONパーク内の高床建物の前などで撮影してもらう。同会の山本護会長は「タイムスリップ気分を味わってほしい」とPRする。
28日は山本会長の知り合いで小矢部市を訪れていた栃木県益子町の自営業、高松泰さん(58)と妻の直子さん(44)、長女の福ちゃん(3)一家が縄文人になりきって高床建物の前でポーズを決めた。
直子さんは「なかなかできない体験。栃木の知り合いにも桜町遺跡を教えたい」とうれしそうだった。