福井県あわら市のカフェと福井県立大生が2種類のトマトを使った水ようかんを開発、販売を始めた。口の中でトマトの酸味と甘さが広がる味わいに仕上がっており「福井の新たなお土産として、国体の選手らに買ってもらえれば」と期待している。
開発したのは、あわら市温泉1丁目の「カメハメハ大農場の農家カフェ&スイーツ」と県立大2年の女子学生6人。
同大卒業生でもあるカフェオーナーの藤井和代さんが「県立大が開発した農作物の品種を使った土産を作ろう」と学生に提案。今年2月から7人がアイデアを出し合った結果、福井名物の水ようかんに、同大が開発したミニトマト「越のザウルス」を組み合わせた土産を作ることを決めた。
越のザウルスと、カニ殻を肥料に使った大玉トマトを使用。ピューレにした大玉トマトを寒天、白あんと混ぜ合わせ、越のザウルスのドライトマトをのせた。常温で日持ちするよう瓶詰めの商品にした。
味付けを何度もやり直したというだけに藤井さんは「夏らしい、さっぱりとした商品に仕上がった」と満足げ。学生の一人、仙田詞愛(しより)さん(19)も「最高の一品です」と笑顔を見せる。
商品名は「ふくいトマト水ようかん」で1個税込み432円。藤井さんのカフェや福井市のハピリン内「福福館」などで18日から販売している。福井国体のあわら市、永平寺町の会場でも販売する。