伊那市の高遠さくらホテルは、市と信州大農学部(南箕輪村)が共同開発したヤマブドウで「山紫(やまむらさき)ホワイトブランデー」を造り、28日に同ホテルで試験発売する。ワインを造る際にブドウを搾った後の皮を蒸留。イタリアで「グラッパ」と呼ばれて親しまれており、ヤマブドウのグラッパは非常に珍しいという。
ヤマブドウの新商品開発を模索していた市が、市の第三セクター伊那市観光が運営する同ホテルに製造を依頼。昨年市内で収穫したヤマブドウの皮を使い、東御市にあるワイン醸造所「ヴィラデストワイナリー」に蒸留を委託した。
ブランデーはアルコール度数46%。市農政課によると、がつんと来る飲み口の中にほのかな甘みやヤマブドウの香りがするという。200ミリリットル入りの瓶を40本販売する。1本3500円(税別)。
問い合わせは同ホテル(電話0265・94・2200)へ。