福井県の坂井、あわら両市にまたがる坂井北部丘陵地でナシ「豊水」の収穫が始まり9月6日、あわら市牛山のJA花咲ふくいフルーツセンターで目ぞろえ会が開かれた。今年は梅雨時期にしっかりと雨が降り、その後に好天が続いたため、生育が良く糖度も十分という。
豊水は、ほどよい酸味とみずみずしさが特徴。現在、同丘陵地では約100軒の農家が栽培している。
目ぞろえ会には関係者約90人が参加。生産者たちは同JAの担当者らから選果基準や市場情勢の説明を受けた後、見本を手にとって規格を確認した。台風15号の接近が予想されることから、早めの対策も求められた。
生産者の男性(58)=坂井市=は「今年は全体的に大玉に仕上がっている。甘さも例年以上」と太鼓判を押していた。
出荷は今月中旬ごろにピークを迎え月末まで行われる。県内や京阪神を中心に約300トンの出荷を見込んでいる。