10月の台風被害で運休、減便していた北陸新幹線の定期ダイヤが30日、50日ぶりに全面復旧した。同日の新幹線指定席は下り8本、上り4本が満席となり、金沢駅周辺は週末を利用して訪れた観光客で混雑した。1日の指定席は上り8本、下り5本が満席となっている。
北陸新幹線は10月12日、台風19号の接近で計画運休した。長野市で車両や線路が浸水したため、13~24日は金沢-東京の直通運転がストップ。25日に元の9割の本数で再開した。11月30日は欠便となっていた「かがやき」2本が運転再開し、計48本と完全に元に戻った。
七尾市和倉温泉では、直通運転していなかった期間に約6200人の宿泊がキャンセルとなった。和倉温泉観光協会の田中道夫会長は「北陸の味覚を楽しんでもらうシーズンに向け、10月のマイナスを挽回したい」と述べた。