福井県あわら市のあわら温泉女将(おかみ)の会がコメ作りから手掛けるオリジナル日本酒「女将」の辛口の初搾りが12月4日、坂井市丸岡町山久保の久保田酒造で行われた。利き酒師の資格も持つ女将らは「おいしいお酒ができた」と笑顔を見せた。
女将の会副会長の立尾清美さん(57)ら4人が駆け付け、同酒造の久保田直邦社長(58)がタンクに集まった生原酒の出来栄えを確認。「今までで一番辛い。のどごしがよく食事が進む。香りは控えめで完熟する前のバナナのよう」と評した。
女将らも味と香りを確かめ、「おいしい~」と顔をほころばせた。立尾さんは「切れがあって料理に合う。蔵元のお話を旅館のスタッフと共有し、お客さまに今年の出来をしっかり説明できるようにしたい」と話していた。
甘口は2日に初搾りを終えており、今年は720ミリリットル入りで甘口千本、辛口4千本を用意する。14日から各旅館の食事で提供し、売店でも販売する。
あわら市のセントピアあわらで、10日午前11時半から開くお披露目会への一般参加も呼び掛けている。